2005年02月21日

がんばれ女性管理職

d4c20e47.jpg男女雇用機会均等法の施行から約20年近くになろうとしています。

その間、管理職の占める女性の割合が倍増するなど、重要な仕事を任される女性も増えてきました。

その一方で、昇進をきっかけにストレスが蓄積し、ひいては鬱状態に陥る女性も少なくありません。

頭痛や肩こり、めまい、吐き気、食欲不振、便秘などを訴え、医者に相談したものの原因がわからず、途方にくれている方も増えていると聞きます。

◎その原因は仕事に失敗したと言うよりも、どうも職場での人間関係のつまづきにあるようです。

仕事の管理者ともなれば、確かな業務知識はもちろん、冷静な判断力やリーダーシップが必要となります。

しかし、部下を指導しきれずトラブルに悩みがちな女性を見ると、概して自分の立場が変わったことを自覚できていない人が多いようです。

男性の場合は、組織として何をどう判断すべきかを身につけようとしていますが、女性の場合は管理職になっても組織感覚に未熟な人が多いという印象を受けます。

◎管理職になるということは、プレイヤーからマネージャーへの意識の変化が求められます。

例えば、

・部下の長所と短所を見抜き、適材適所に配置する。

・仕事に不慣れな部下には、仕事を小分けにして達成感と自身を持たる。

・部下がトラブルを起こしたら、自分が矢面に立って頭を下げようと決意する。

・職位が上がるごとに視点をワンランク上げていく。

役職のアップは、責任の範囲が広がることでもあり、どこまで責任を取れるかの実力が問われます。

また、チームで仕事の成果をあげることが求められるだけに、人間関係の調整もまた重要です。

特に、女性管理職の場合は周囲の注目度も高く、同姓、異性を問わず嫉妬の対象になりやすいことも特徴の一つです

しかし、人間関係の調整こそ女性ならではのきめ細やかさを生かすチャンスです。

自分以外の人にも少しは時間を割いてあげようという心を持つことが、嫉妬心を和らげます。

また、面倒見の良い女性となることは、嫉妬を受けない方法でもあるとともにに、部下を客観的に把握する力を育み、リーダーシップの源泉ともなります。

要は、仕事内容の変化と人間関係学、責任の重みを自覚しきめ細やかな愛の器を広げる。これが女性管理職の成功のポイントかも知れませんね。

この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
実効ある均等法改正をめざして 来年、2006年に2度目の男女雇用機会均等法改正が行われようとしています。国連・CEDAWからも勧告が出されましたように、改正均等法に「間接差別禁止」を明記すること、差別を積極的に是正していくための暫定的特別措置=ポジティブアクション
WWN・Big イベント in 2005                      <雇用における男女平等をめざして>【女性の起業:KS企画】at 2005年02月22日 01:14
私が最近個人的に社会の流れとしておかしいと思うことは、男女平等が過剰に謳われていることである。 確かに歴史的に、社会的に女性差別があったことは事実である。武士の社会や、ブルーカラーを中心とした重工業社会は、一般的に、筋肉など身体的に発達している男性の方が、
差別と区別は違う【凡人の遠吠え】at 2005年03月04日 20:50
TBありがとうございます。 読ませていただいて、なんともいえずうれしいような、不思議な気分になりました。
女性管理職です【女性管理職白書】at 2005年10月01日 22:41
女性・シングル(独身)・管理職・・このすべてにあてはまる人ってどんな人を想像する でしょうか?  私はこのすべてにあてはまる状況になって数年を過ごしています。 ?? 女性   (これは戸籍上も、日常生活上も、感情もです。) ?? シングル (生まれて今日まで....
とりあえず【女性管理職白書】at 2005年10月01日 22:47
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
「がんばれ女性管理職」を読んで私見です。
男性と同じ行動を追いかけるがゆえにバランスを崩してしまうように思います。男性には無い“強み”が、女性にはあります。
仕事的には、「管理職を任される=認められている」と言うことです。“女性だから”と肩肘を張らず、お母さんが子供の面倒を見るかのように、おおらかな気持ちで部下に仕事を任せたらいい気がします。女性には、本来そうした感性があるのではないでしょうか。
Posted by シュウ at 2005年02月22日 06:04